
しろりんさんが一番印象的だったとおっしゃっているのはこの写真だと思います。
凛々しさと、優しさと、猫なのに知性さえ感じます。

この子も、きっと病気になっているのでしょうが、運命を享受して、短い生をひたむきに生きようとしています。
どれも皆、過酷な生を淡々と、誰も恨まずにあるがまま受け入れています。そんな姿がたまらなく愛しく思えます。ブランド猫も捨て猫も命はひとつ。生まれる場所は誰も選べないけど、その重さは押しなべて等しいのです。
会期中、お母さんと小学2年生くらいの男の子が見に来てくれました。
写真を二人でじっくり見ると、本や資料の置いてあるテーブルにつき、お母さんは子供に絵本や本を読んであげていました。
二人は長いことそうやってじっくり本を見ていました。お母さんが説明をして、子供がうなずいて。。。
帰りには子供がアンケート用紙に感想を書いてくれました。本当にほほえましい光景で、この子は絶対に優しい子に育つと思いました。
昨今は親が子を、子が親を殺傷しあう事件が多いですが、間違っても、小動物すら殺傷しようとしたりはしないでしょう。
そして会期中目立ったのは、声高に社会を憂いる熟年男性が多かったことです。捨て猫写真展でなぜ??って思うのだけど、要するに弱いものに優しくない社会は良くないという事でしょうか?!
営利優先の社会が、弱いものを切り捨てる社会を作っていると、要約するとそんなことを言いたかったのでしょうか?!
概してアンケート用紙には、否定的なことはひとつもなく、私たちも感じている様な事が書かれ、そして励ましの言葉で終わる、そんな好意的な文ばかりでした。この写真展を見る限りでは、ほぼ100%が、地域猫活動に好意的な見解を感じました。それはちょっと意外ですらありましたが・・・
後日貴重な、(アンケートに書いてくださった)ご意見は、追ってすべてアップしたいなと思っています。

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